第43回丹波篠山ABCマラソン

01レース前日まで

神戸マラソンから約4ヶ月。直近のハーフ(神戸バレンタインラブラン)で1時間22分で完走したことで、スタート位置や補給食、ペース配分等うまくいけばサブスリーできるという自信になった。そして前回の教訓を活かすべく、ゴール予想タイムを3時間で申告した。
当時のレース前月(2月)の走行距離はたった62.8km。今では目を疑うような練習記録。直前で長い距離を走ったのはこのハーフマラソンのみ。その直後の1週間は体調不良で一切走れず、復帰後は週に2、3度、4〜10kmのテンポ走をこなす程度だった。当時のテンポ走はその日走れる最大限のスピードで走るTTのような練習が中心だった。
前回のフルマラソンの反省を活かし、以下を行った。
- コースの起伏を事前にマップやレビュー等で確認
- 補給食の見直し
後者に関しては、レース中はエイドステーションのバナナやチョコレートといった固形物に頼るより、ジェル状の携帯タイプの補給食でエネルギーを計画的に摂取した方が良いとアドバイスをいただいた。そのアドバイスを実行するため、用意した補給食は5つ。レース前用にマグオン(カフェイン入り)、レース中用にはマグオン(カフェインなし)、青のアミノバイタル、MAURTENのジェル、赤のアミノバイタルを用意した。
02レース当日
| 区間 | ラップ | 累計 | ペース (/km) |
|---|---|---|---|
| 5km | 0:20:16 | 0:20:22 | 4:03 |
| 10km | 0:20:49 | 0:41:11 | 4:10 |
| 20km | 0:41:45 | 1:22:56 | 4:11 |
| 中間 | 0:04:49 | 1:27:45 | 4:23 |
| 30km | 0:37:25 | 2:05:10 | 4:12 |
| 30.6km | 0:02:31 | 2:07:41 | 4:12 |
| 40km | 0:39:46 | 2:47:27 | 4:14 |
| Finish | 0:10:28 | 2:57:55 | 4:46 |
当日は少し肌寒く、気候にも恵まれ、またトイレの混雑にも遭遇することなく、スタートラインに立つことができた。
そして10時にレース開始。先頭ブロックからのスタート。号砲とのギャップはたったの6秒。この時点で前回のフルマラソンよりグロスタイムは2分短縮していた。スタート直後は周囲の勢いに飲まれて飛ばしがちなので、落ち着いて自分のペースで入ることを意識した。
最初の1kmは4分14秒。当時の丹波篠山ABCマラソンはペーサーがいなかったため、「4:15/km(サブスリーペース)前後で、心地よいペースで走る集団を見つけてついていく作戦」にした。
10k地点付近で5、6人の集団が形成される。その集団内で走りつつ、給水は多少ペースを落としてでも必ず摂取した。補給食は10km地点で青のアミノバイタル、20km地点でマグオン(カフェインなし)を摂取した。
ハーフの通過が1時間27分45秒。「貯金2分ちょっとか。攣らずに行けるかな。」そんな不安を感じ始めた直後、前回のフルマラソン同様に腕が痺れ、体がカツカツになるような感覚が始まった。そこで、25km地点で摂取予定だったMAURTENジェルを、前倒しで22,23km地点で摂取。すると、魔法のように瞬時に復活。カツカツだった感覚が消え、元通り走れる状態に戻った。また、30km過ぎで摂取予定だった赤のアミノバイタルを同じく前倒しで28km地点あたりで摂取した。そして大きくペースを落とすことなく30km、35kmと走る。「脚攣りさえなければサブスリーできる。もし4:30/kmとかまで落ちても絶対いける。」と唱え続けるように走り続けた。
残り3km。ゴールが近づくにつれて身体全体が重くなる。補給食もなく、腕も痺れ、再び体がカツカツの状態になりつつ走り続けた。最後のコーナーを迎え、ゴールが見えた瞬間、両脚が攣る。最後まで気を抜いてはいけないことを身を持って学んだ。目標の3時間までタイムに余裕があったのでそのまま落ち着いてゴール。2時間57分55秒で完走し、念願のサブスリーを達成した。
03レース後総括
42.195kmの長旅を振り返ると、事前に立てた作戦が「全てハマった」というレース内容だった。そして前回の神戸マラソンで1分半ほどの雪辱を晴らせたことが、何よりの達成感につながった。
このレースは「何がなんでも正真正銘のサブスリーを達成すること」を目標に掲げて、「可能な限り集団内で体力を温存して走ること」、「給水や補給で何をどのタイミングで摂取するのか見極めること」に徹底した。本当にそれら全てがハマったことが結果に反映された。また、申請タイムの件やオーバーペースで走らないことなど、初マラソンで得た教訓もしっかり活かせたことも大きな要因。「サブ〇時間達成には最低でも月間○kmは走らなければならないと」みたいな話は当時から耳にしていたが、それらはあくまで指標に過ぎず、当時は結局のところ練習は「質が全て」だと考えていた。のちにこの考えの形は変わっていくことになるが、SNSやインターネットにありふれている情報が全てではなく、最終的に自分の身体のことは自分にしかわからない。初マラソンと本大会のフルマラソン2レースを通じて「自身の感覚を信じることが1番大事」だと考えるようになったきっかけとなった。
これまでの人生で成功体験としてここまで大きな達成感を感じたことも初めてで、今後もこのような感動や達成感をもっともっと味わいたい、もっと高みを目指して挑戦し続けたいと心から思えるレースになった。
